【NERD Engineer】エンジニアのアイデアを楽しみながらカタチにする

渡邉 暁雄
技術本部
渡邉 暁雄

2022年キャリア入社
実は出戻りです。
飲食業界から、IT業界へ飛び込み、気づけば20年。
組織開発大好きな、異色な元エンジニア。

普段、ビジネスを支え、サービスを成長させるために奮闘しているエンジニアたち。でも、ビジネスから視点を少し切り離して眺めると、そこには、技術が大好きで色んな事を追求したい、そんな本音が見えてきます。
今まで真面目に考えたことも無かったような夢あふれるコトを、「オタク感満載な対話」からアイデアを広げ、あわよくば実現していく。普段の「仕事」からちょっと離れて、自由な発想、自由なモノづくりをとにかく楽しみたい。当社のエンジニアによる、そんな本音の活動の場をご紹介します。

今この文章を読まれている皆さんも、日々の「仕事」と向き合い、きっちりと成果を出す責任を肩に背負い、品質・速さ・要求・納期、、、と、様々なモノと向き合い、システム開発に一生懸命取り組んでいらっしゃることと思います。けれども、そんな時、ふとこんな疑問がよぎるコトはないですか?

「求められたモノをカタチにしているだけで、本当に良いのだろうか。」

私も、沢山のエンジニアと対話する中で、同じような悩みや疑問を持つ方々と意見を交換してきました。今はコードこそ書いていないものの、元々エンジニアの経験を持つ私には、痛いほど共感できる悩みでした。

ところで、先日以下のリリースを出させていただいた、当社のメタバースイベントサービスはご存じでしょうか?

このサービスの原型が、実は、エンジニア達が自分達で考え、時にゲラゲラと笑いながら、時に熱く真剣に議論し、自信をもって社内に発信し、その結果出来上がったものだとしたら。

沢山の人が喜んでくれて、そして社内にもビジネスにも貢献できる取り組みが、「エンジニア達の自由な発想とおしゃべり」から産み出されたとしたら。あなたはどう感じられますか?なんだかワクワクしませんか?

求められたモノをカタチにする。だけではなく、求められるコトを産み出す。

そんな可能性を楽しんでいる有志のチーム、私たち「NERD Engineer 」がどんなことをしているのか、少しお話いたします。

「楽しさ」を力に変えて

求められるコトを「探し出す」楽しさ

私は仕事がら、エンジニアを目指す学生達と話す機会が多いのですが、そんな彼ら・彼女らのキラキラした目に、モノづくりを通して自分達のビジョンを叶えたい! という強い想いを感じ、その度に、初心に帰ってハッとさせられることが多くありました。

「そうそう、エンジニアって、技術が大好きで、その力で何かを成したいと思っているんだよね。」

私がそんなことを考えていたとき、ちょうど社内で「もっとエンジニアライフを楽しいモノにしたい」と考えているシニアエンジニア達の存在を知りました。もっと仕事に縛られず、もっと自由な発想で、実現をマストとせずに技術について語り合える場所を作れたら、とても楽しそうだよね!と、意気投合。すぐさま社内チャットに部屋を作り、有志を募って対話し始めました。

いろいろなアイデアを出し合う中、ひとりのメンバーが抱いていたある疑問が話題になりました。「凝ったオンラインセミナー配信をやりたい。が、そういうとき、視聴者の方はいいが、配信者の方はオフラインのスタジオ設備にわざわざ足を運ばないといけない現状は、果たしてそれでよいのだろうか。。。」そこから会話が広がって「3DCG を使って、完全リモートですごいライブ配信を実現出来ないか」というアイデアに繋がりました。ここで「じゃあ、やろうぜ!」となるのが私たちです。

求められるコトを「産み出す」楽しさ

アイデアを実現すると決めてから、更にあーだこーだと議論を重ね、まずは社内イベントでの活用にフォーカスしてプロトタイプを構築してみようということになり、映像配信や3DCGのスキルを持ったメンバーが腕を振るって実際に動くライブ配信の仕組みを作り始めました。

プロトタイプは、単にバーチャル空間に配信映像を埋め込んだだけでしたが、これがなかなか良い感じに出来上がったことでメンバーはさらに盛り上がり、さっそく社内イベントでお披露目しよう、ということになります。

具体的には、「NAC Meetup」という社内新規事業コンテストのプレイベントがあるのですが、そのオンライン開催の様子を3DCGで出来たバーチャルスタジオのモニタで二次配信する「パブリックビューイング」を実施することになります。同じバーチャルスタジオから NERD Engineer のメンバーが「NAC Meetup」の様子を鑑賞しながらゆるく実況し、「NAC Meetup」に参加しない社員も視聴者として一緒に楽しむことができる、というアイデアでした。

この「パブリックビューイング」が成功し、社内で大好評を得ました。

その後、こちらのバーチャルスタジオは、評判を広げながら形を変えてよりライブ感を増し、当社のメタバースイベントサービスにも使われることになりました。

求められるコトを「追求する」楽しさ

そこで終わらないのが、NERD Engineer。更に更に、エンジニア達のこだわりを投入し、リアルイベントと見間違うくらい自然な配信にできないか。と調子に乗ったメンバーは考えだしました。

その結果が、こちら。講演者は自宅からオンラインで参加しているのですが、まるで実際に演台のうしろに立っているかのようです。これならば、身振り手振りのような非言語も表現することができます。

まだまだメンバーのこだわりはエスカレートし、リアルイベントでは出来ないこともやりたい!と思いついて実現したのが、「ことばを実体化すること」でした。講演者がメッセージとして強調したいキーワードが、ここぞ、というタイミングでバーチャルスタジオに「実体化」され、出現したり。バーチャルスタジオにいないスタッフの「天の声」をリアルタイムにテロップで表現したり。使い方によって、いろいろ面白いことができそうです。

アイデアはさらに広がり、完全オンラインでリアルさながらの臨場感がある「トークイベント」の配信を実現するところまで、進化を続けました。講演者にはちょっとだけ演技力が求められますが。

さらには、NERD Engineer の枠を飛び越え、この仕組みを使って、社内の他プロジェクトとの共同開催で「ビブリオバトル」という社内イベントが催されたりもしました。「ビブリオバトル」では、全社から募った講演者が、バーチャルスタジオから書評ゲームで勝敗を競いました。イベントの様子はこちらからもご覧いただけます。

このようにして、NERD Engineer メンバーの思いつきから始まったアイデアは、社内イベントでのテストを経て洗練され、様々な人のアイデアを刺激し、素晴らしいプロダクトに転化され、現在、お客様に喜んで頂けるカタチになっています。

技術者の「想い」は、何かを超える

ビジネスとしての制約の中で、プロジェクトやチームのメンバーとして最大限のアウトプットを出すことも、とても重要なコトですし、クライアントに価値を提供するために、必要なコトです。

ただ、時にはただのイチ「エンジニア」として酷く我儘に、アイデアを実現してみる時間も、本当に大切なコトだと考えています。

V-CUBEのエンジニア達が、次のアタリマエを発想し、ビジネスチャンスを産み出せる。。。

なんて大層な事はひとまず考えず、楽しいエンジニアライフを肩の力を抜いて過ごしている。
NERD Engineerは、そんな我儘なエンジニア達が、我儘なアイデアを無邪気に語り合い、「あわよくば」実現するための対話の場です。
今後も、そんな場からのメッセージを発信して行けたらと思います。
どうぞよろしく!

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