技術本部
災害対策やフィールドワークなど、ちょっと特殊な分野向けの製品開発をしています。
事業企画本部
ブイキューブが主催する Conference・セミナー・ウェビナーの企画、運営してます。
京都から、ブイキューブへようこそ!
去年の10月頃のことでした。
一通のメールが、ブイキューブに届きます。
京都市の中学校、京都市立西京高等学校附属中学校様からのご連絡で、
12月に予定している東京研修旅行での企業訪問で、中学3年生4名の訪問先として受けてほしいという内容でした。
「未来社会で幸せをつかみとるために自分ができる持続可能な方法を探る」
というのが、研修旅行のテーマでした。
当社としても是非、ということで
私たち「みらいプロジェクト」で担当させていただくことになったのですが、
実は、このタイミングにちょっと不思議なシンクロニシティをも感じていたのです。
未来を担う若い世代に、ウェルビーイングな「場」を
~ みらいプロジェクトの想い ~
2022年に始まったばかりの私たち「みらいプロジェクト」では、
「ブイキューブらしいウェルビーイング」への取り組みとは何か、ということを考え続けながらも
サブプロジェクトとなる企画を立ち上げ、いろいろな可能性を模索しています。
そのような中で、取り組んでいるテーマのひとつが
“未来を担う若い世代に、ウェルビーイングな場を提供したい”
というものです。
とくに、自分や社会の将来について真剣に考え始める中学生や高校生のみなさんに、
実際の社会で活躍する先輩方の体験などを共有したり、地域を超えた学生同士の交流に活用いただくことで
地域性や環境に縛られず、自由に価値観や視野を広げる機会をもってほしい、
そのための場を提供したい、という想いを抱いています。
この想いは、ブイキューブのミッション、
「Evenな社会の実現 〜すべての人が平等に機会を得られる社会の実現〜」
と強くリンクしています。
そんなテーマで活動をしていた私たちと、まさに重なるようなタイミングで
西京高校附属中学のみなさんのほうから「メタバース」に取り組む企業として私たちの会社に興味を持ち、
ブイキューブを訪問したい、と言っていただけたのです。
私たちにとっても、とても嬉しい瞬間でした。
そして、研修旅行当日
12月8日、
東京港区の白金高輪にある本社オフィスで、
中学生の皆さんをお迎えしました。
約1時間というタイトなスケジュールの中でしたが、
前半30分は2名ずつ二班に分かれて、サービスの見学・体験、
後半30分は、テーマディスカッション、という流れで進みました。
せっかくブイキューブを体験していただく機会ということで
ちょっと詰め込んだ感じはありますね!
プラチナスタジオから、オンライン配信の現場を体験
プラチナスタジオは、当社のオンラインイベントの配信サービスで実際に使用されているスタジオです。
スタジオでは、3DCGのバーチャルなイベント会場の中に入って、
大阪オフィスからリモートで参加したメンバーと、自己紹介などのトークをしてみたり。
操作を教わりながら、配信スタッフとして仮想空間のカメラを動かしたり、
演出の花火を打ち上げてみたり。
イベント配信サービスの裏側を楽しんでいただきました。
テレキューブを使って、メタバースを歩く
個室ブース「テレキューブ」にメタバースを組み合わせた「メタキューブ」では、
VRゴーグルなどを装着せず、リアルな世界にいながらメタバース空間を歩き回る体験をすることができます。
遠く離れた空間をつないで、人と人とを自然につなぐ、そんな使い方も期待されています。
実際にコントローラーを握ってメタバースの中を自由に移動してみます。
実は、ゲームに慣れている男子中学生のほうが、ちょっとだけ操作が上手かったようです。
高田社長と、熱いディスカッション
オンラインがあたりまえになり、これから社会がどのようなかたちになっていくのか。
あるいは、私たちはそこでどのようなウェルビーイングを目指していけばいいのか。
ブイキューブも常に答えを求めて考え続けていますが、
いまどきの中学生がどんな感覚や想いをもっているのか、社長の高田も興味津々。
ぜひディスカッションしてみたい、ということで、
当日は会議室で「メタバース」をテーマに、ディスカッションが行われました。
(森江)ふだん、何か課題とか感じることはありますか?
「みんな、大人になったら東京に行きたいといっている。地方から人口が減っていってしまう」
仕事やイベントは人口の多い都会に集中する。
地方だとどうしても、企業も機会も、少なくなる。
若者も都心に出ていかないと、やりたいことが見つからない。
けれども、企業にただ地方に来てくれといっても、難しい。
経済の中心に拠点を構える方が、利益なども上がりやすい。
だから、闇雲に分散すればいいというわけじゃない。
それでは経済が回っていかない。
(高田) では、どうすればいいかな? どう経済を発展させていくことが、うまく分散をしていく、いい流れになっていくイメージがあるだろう?
「そこで、私たちが目を付けたのがメタバースで、」
実際の場所にいかなくても、遠くからでも仕事や学校に参加することができる。
メタバースを活用することで、地方でもできることを増やすことができるのではないか。
人口をうまく分散して、地方創生につなげていくことができるのではないか。
それだけではなく、メタバース自体を新しい体験として提供することで、
これまでになかったまったく新しい機会を創出していくことができるはず。
それに、やっぱり、
「地方にいても、推しに会いに行きたい!」
京都には、なかなか来てくれない。
京都にメタキューブがあれば……推しのライブにいけるかもしれない、けど。
(高田) やっぱりそうなんだ。リアルに勝るものは無いですね……!(笑)
(及川) オンライン配信では感じられない熱量とか、みんなでワイワイしながら、一緒に体験するのが楽しいんだよね!
(高田) メタバースには未来があるけど、一方で、設備投資も必要になる。どう普及させていけばいいだろう?
そんな話になったときに、
彼らが言ったこの一言が、私には、とても印象に残っています。
「まだ私たちは、メタバースを理解しきっていない」
世の中の人々は、短期的にみて、値段が高いとかそういうことを考えてしまうと思う。
だからこそ、長期的なメリットをしっかり見せていく必要があるのではないか。
中学生とは思えない、核心を突いた意見に驚きました。
ほかにもいろいろと、大人も顔負けの議論が展開され、
私たちブイキューブも、多くを学ばせてもらった、熱い30分でした。
さいごに
事前準備から当日まで、この研修旅行の企画のリーダーをつとめてくださった「みらいプロジェクト」メンバーの及川さんからも、ご感想を頂いています。
- 及川
まずは、「ブイキューブに見学に来たい」という思いを持ってくださった、西京高校附属中学校の学生さんたちに感謝です。学生の皆さんも来社時にはちょっと緊張されていたかと思いますが、実はブイキューブのメンバーもちょっぴり緊張していました。しかしそれ以上に、メンバー一同、当日をとても楽しみにしていました。
「持続可能な未来」という研修旅行のテーマで、中学生の彼らがなぜ「メタバース」に興味を持ったのか、なぜ「ブイキューブ」を見学したいと思ったのか、若い世代の普段の興味関心や課題について、私たちブイキューブの側も強い興味をもっていたというのが本音です。
とくにディスカッションの時間は、中学生の皆さんから出てきたアイディアや思考など、非常に着眼点がユニークで、会話が尽きず、30分では足りないぐらいでした。ブイキューブとしても非常に良い機会だったと感じています。ありがとうございました。
ありがとうございました!
当日は、約1時間という「あっという間」の時間でしたが、
中学生のみなさん、そして、これを読んでいただいている方にも、
ブイキューブという企業の取り組みに少しでも未来を感じていただけたなら嬉しいです。
「みらいプロジェクト」では、
これからも中高生を中心としたイベントや「場」の提供に取り組み続けていきます。
また、この場で楽しいご報告ができたらと思います。
応援をよろしくお願いします!