N高×ブイキューブ ビジネスを知るハイブリッドイベント

源 雄山(Minamoto Yuzan)
運営に携わった人
源 雄山(Minamoto Yuzan)

技術本部
2022年新卒入社
ソフトウェアエンジニアとしてV-CUBEセミナーの開発に携わっています。

2023年12月、N高等学校・S高等学校・みらいプロジェクト共催のハイブリッドイベントを開催しました。

ビジネスについて知っていただくことを目的とした本イベントは、オンラインでは21名/オフラインでは90名もの生徒が参加。
この記事では、イベント開催の経緯と当日のプログラムの様子、生徒の皆さんの感想を交えてご紹介します。

実際のビジネスについて知る機会に向けて

2023年12月18日、N高等学校・S高等学校の皆さんに当社オフィスへ足を運んでいただきました。
N高・S高・みらいプロジェクト共催の当イベントは、実際にビジネスを行っている経営者を生徒の皆さんに見ていただくことで、ビジネスについて知っていただく機会を生み出すことが目的です。

当イベントはハイブリッドイベントとなっており、オフラインとオンラインの両方で生徒の皆さんに参加していただきました。
オフィスに入ることができる人数は限りがありますが、オンラインであればそのような制限はかなり緩和されるため、遠方に住んでいる方も参加いただくことができます。
特に今回はオンライン参加でも問題ない内容であり、またN/S高の皆さんであればオンライン形式のイベントに慣れていらっしゃると判断し、ハイブリッドイベント形式になりました。

21名の生徒に引率の教員の方が2名と大人数がオフィスに集まりました。
オンライン参加者の数も合わせると90名ほどになり、みらいプロジェクトとしては過去最大のイベントです。

プログラムは二部構成で、「社内見学」と「取締役講演」に分かれます。

発案は同校投資部の生徒によるもので、生徒・教員・ブイキューブ社員が連携しながら数か月にわたって企画・調整を進めました。

企画にあたって

N高等学校・S高等学校は2023年12月時点で2万人を優に超える数の生徒が所属する巨大な学校です。
全国各地に生徒がいて、通い方も様々です。
カリキュラムや校内活動でも特殊なものが多く、特に株式投資に挑戦する部活である投資部では同様の企業訪問が既に数回行われていました。

そんな中、生徒の皆さんにどういった場を提供するかは難しい問題でした。

話し合いを重ねた結果、普段まず触れる機会がない二つの製品の見学・体験と、取締役の講演、および取締役に質問できる場を設けようという結論になりました。
本やインターネットですぐに調べられる内容であれば、N/S高生の皆さんは簡単にアクセスし学習できます。
しかし実際にビジネス、特に経営を行っている人間と直接話すのはそれほど簡単ではありません。

普段あまり得られない体験をすることで、新たな視点が得られることを期待し企画を行いました。

オフィス見学と製品体験

前半は社内を見ていただき、製品の体験や、どのようなビジネスが行われているのかを知っていただく時間でした。
移動人数の都合上、2グループに分かれて見学を行いました。

防災におけるIT製品「V-CUBE Board」を体験

会議室に置かれたテーブルほどの大きさの液晶。
災害時に対策本部で使用されることを想定して作られたV-CUBE Boardです。
各地からの情報を集約し、一か所に表示・操作を行うことができます。
導入されているのは県庁や市役所、消防署などのため、一般の方が目にすることはまずありません。

実際に触れていただくだけでも楽しんでいただけたようですが、今回は担当者と生徒の皆さんでディスカッションを行っていただきました。

「災害時以外にこの製品を使うとしたら、どんな使い方を考えますか?」という担当者からの質問に対し、生徒の皆さんからは「船に置いたら使い道がありそう」「渋谷ハロウィンでカメラの映像を流す」など、ユニークな意見が出ていました。
ディスカッションも楽しんでいただけたようです。

開発途中製品「AERU-STATION」の体験

ブイキューブでは毎年新規事業コンテスト「Next ATARIMAE Challenge」を行っており、23年度の優勝アイデア「AERU-STATION」は実際に事業化に向けて製品開発をしています。
現在プロトタイプの段階ではありますが、生徒の皆さんには開発途中のAERU-STATIONを体験していただきました。

製品開発の初期では費用のかかる本格的な筐体などは作らず、簡素な材料や最小限の機能を持たせたものを制作し、製品アイデアがどれだけ上手くいきそうかを確かめる段階があります。
現在のAERU-STATIONもこの段階です。

生徒の皆さんに事業化に向けた活動のイメージを体感していただけたのであれば幸いです。

この数年ブームになっているVtuberに関する事業であるため親しみやすい生徒の方も多かったようで、盛り上がっていた様子でした。

取締役講演

休憩を挟み、後半は当社の代表取締役会長 Founder & グループCEOの間下と、取締役 CFOの山本にそれぞれ講演してもらいました。
オンライン参加者の方々にZoomに集まっていただき、全員が揃ったところでスタート。
Zoomではチャット欄で質問や感想を投稿してもらい、オンライン参加の生徒もその場にいるかのような臨場感でコミュニケーションを取ることができました。

間下会長講演 「学生起業のススメ」

「若い生徒の皆さんであればこそ、学生起業について知っておいてほしい。」

間下さんの講演のメインテーマは「学生起業のススメ」です。
学生起業にどのようなリスクがあるか、またどうすれば回避できるか。何より、どんな面白さがあるか。
自身の学生時代に起業された経験も踏まえ、これから社会へ出ていく生徒の皆さんへの熱いメッセージが送られました。

ブイキューブはインターネット通信を扱う会社であるため、日頃からネットに触れている皆さんには入り込みやすい話題も多かったものと思われます。
質問時間ではオフライン・オンラインを問わずたくさんの質問をいただきました。

山本CFO講演 「M&Aについて」

山本さんからは、M&Aについての講演が行われました。
企業買収は近年でも頻繁に行われており、ビジネスの観点でも重要な立ち位置を担う仕組みです。

今回はブイキューブでの買収事例を題材に、買収の際の分析内容を説明していただきました。

専門的な内容も多かったですが、生徒の皆さんからはよく質問も出ていました。
オンライン参加者から特に質問が多く、中には自分が注目している会社についての質問までありました。

さいごに

みらいプロジェクトとしては初の試みが多くあり、かつ過去最大規模での開催になりましたが、良いイベントになりました。

開催方法も初めてのもので、機材調整など問題点もありましたが、オフライン・オンライン両方での開催により、オフラインのみの場合よりも大人数の方に参加いただくことで、より盛り上がったと思います。

生徒の皆さんからは最後に「勉強になった」「楽しかった」「起業に少し興味が湧いた」といった声もいただき、何よりです。
参加された教員の方からもコメントをいただきましたので、一部抜粋し紹介いたします。

「会社見学では特にVチューバー体験(※)など、生徒にも馴染みのあるジャンルの体験で生徒が目を輝かせていて楽しんでいたのが印象的でした。
私も実際に体験させていただき、生徒と共に楽しむことができました。
間下会長の講義では、自身の経験を踏まえ起業についてお話いただきました。
中高生の生徒にもわかりやすく楽しくお話ししてくださり、生徒にとって良い刺激になったようです。
山本さんの講義もM&Aについてなど少し難解な内容でしたが、生徒に学ぶきっかけや意欲をくださいました。」

(※筆者注:AERU-STATION体験)

このようなコメントをいただけて、運営の一人として大変嬉しく思います。
今回ご協力いただきました多数の関係者の皆様にお礼申し上げます。

最後になりますが、お越しいただいたN/S高の皆さん、ありがとうございました。

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