CHROが語るピープル・サクセスの旅路(後編)

今村 亮(Imamura Akira)
CHRO
今村 亮(Imamura Akira)

2016年キャリア入社
数社の人事担当を歴任し、2016年、ブイキューブに参画。2017年より管理本部人事グループマネージャー、2020年よりピープル・サクセス室 室長。
2024年1月 CHRO就任。

2024年1月に、ブイキューブにCHROが設置され、その初代として就任しました、今村 亮(あきら)です。
前編では私がどんな人なのか、どんな価値観をもって今まで旅してきた(結局キャリアも旅のように感じているため)かについてお話ししましたが、今回はこれからの旅路、ということで、CHROとしての役割について語っていきたいと思います。

※「前編」は以下〈関連リンク〉からご確認ください

CHROとしての役割

CHROは一般的に人事担当役員として、会社経営の中で、人と組織をどうしていくのかを企画立案して実行に責任を負うものとされています。結果として「ヒト」に投資した価値をどの様に最大化し、企業のミッションを果たしていくのか(業績含めて)が求められる、というわけです。それが私の責任範囲であることを理解していますし、そのために日々の活動を行っています。

しかし、一般論を並べると、自分にとっても建前のように聞こえてしまうので、ブイキューブという会社の中で求められている、リアルなCHRO像と自分がありたいと考える姿をもう少し解像度高く描いて全社に伝えました。まずは何をする人なのか。なにせ会社でも初めてのポジションなので、そこから伝える必要があります。

ブイキューブにおけるリアルなCHRO像

①についてはまだまだブイキューブの歴史の中でも、事業戦略に基づいた精緻な人員計画の策定というところではまだ十分でないというのが正直なところなので、まずここをしっかり可視化してコントロールすることが求められます。もちろん人的資本といわれる通り、費用のコントロールという側面だけでなく、事業戦略に沿って、どこに投資していくのか(主に採用や人財開発)のプラン作りやその実行が求められます。こちらについては人的資本経営レポートにもある通り、ブイキューブが"ビジネスクリエーションパートナー"なるための人財戦略を進めていく事にほかなりません。

②については、ピープル・サクセス室を率いたときから人事に関する施策について責任の範囲ではありましたが、よりダイナミックに例えば戦略的スキルチェンジを促したり、といった事業戦略に沿ってしっかり価値をうみ出すための人財戦略の実行に責任を負うことが求められてきている、という感じです。具体的にはスキルマップなどの活用による、現在地の把握と、この先の事業戦略や社会環境を見据えてどんなスキルが必要になっていくのかを特定して、その方面での人財開発を促進する、というようなものになります。

③も重要なテーマです。ここ数年は全社人事の立場に立って、全社的な人事制度の刷新や教育体系づくりを進めてきましたが、より現場目線での落とし込み、というところに十分なアプローチができている、とはまだまだ胸を張って言えません。そこで、いわゆるHRBP(ここでは部門施策の伴走者という意味合い)的な目線をもって現場レベルでの課題や人財目標をしっかり立てて一緒に推進していく事にもしっかりコミットすることにしています。ただし、私一人でできることが限られるため、部門ごとにしっかり協力者をつくらなくてはなりません。しかしながらここ数年は、部門を横断して人財に関する議論を行ってきているので、手を取り合って進めやすい環境になってきたところです。

④についてはCHROが、経営陣の一角として、メンバーの上位にいるようなイメージを持たれず、どこの階層にもフラットに接したい、という想いがこもっています(下図のイメージ)。「人」は結局一人一人違った考えや感情を持つため、その個別のストーリーに寄り添うことは忘れたくない、という信念にちかいものでしょうか。特に「人」にまつわる課題はすべて自分事と捉えてどこにでも顔を出して解決に向かわせる人、となれればと思います。これは結構難しいテーマですが、カウンセリングで学び、ずっと経験を重ねてきたコミュニケーションスキルを使って一番果たしたい役割かな、と自分自身では思っています。

CHROという立場でありますが、より機動的に部門における課題にも対応するHRBPとしての活動も必要となっています。

自分がありたいと考える姿

最終的にはこれらをまとめて
   
   「会社(経営)=部門=個人のそれぞれの想いをつなぐ存在」

でありたいと考えています。会社の方針や事業戦略に基づいて、人財戦略を策定し、それが部門ごとの役割や業務に合わせ落とし込まれていくときに、個々人のキャリアとしっかりすり合っている状態をつくることではじめて一人一人の成長が会社の成長につながる、ということになると思うので、あらゆる側面でサポートしたいと考えています。いわばブイキューブのバリューの一つである、“Stay Gold”の体現ですね。

“Stay Gold”「自分らしく個が輝ける会社」
一人ひとりが情熱と誇りを胸に挑戦を続ける。
輝ける個が、互いの生き方や価値観の多様性を対話を通じて理解しあい、成長を支え合える会社をつくる。

メッセージ

最後に、CHROに就任するにあたり、社員にはこんな呼びかけを行っています。

「もし、会社をよくしたいし自分も周囲も幸せにしたいと、本気で思う人がいたら、いつでも声をかけてください。仲間になりましょう!

もし、この会社でほんとうにいいのか、この会社にいる意味あるのか、と迷っている人がいたらいつでも声をかけてください。真剣に向き合って対話します。

チームの運営に悩んでいるリーダーの皆さん、セカンドオピニオンとして気軽に利用してください。一緒に伴走します。皆さんならきっとうまくやっていけるはずです。

そしてブイキューブのそれぞれの皆さんの力を信じています。ぶつかり合ったりうまくいかない時もあると思いますが、今はもう一度”One V-cube” を思い出すときです。互いに認め合って、意見をぶつけ合って、より良い自分たちの「ブイキューブ」にしていきましょう!」

さてさてこうして船出しましたが、

さて、またの機会がありましたら、今後もこれからの旅のつれづれをしたためてみたいと思います。ではみなさんも・・・

Bon Voyage!!

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