〈CDOインタビュー〉~データを活用し、未来を創造する~CDO花輪の挑戦(後編)

花輪 俊行(Hanawa Toshiyuki)
インタビューされた人
花輪 俊行(Hanawa Toshiyuki)

CDO
2009年キャリア入社
2022年7月 CDO就任

迫 紗央里(Sako Saori)
インタビューした人
迫 紗央里(Sako Saori)

ピープル・サクセス室
2012年キャリア入社

みなさん、こんにちは。ピープル・サクセス室の迫です。

私たちブイキューブは、データとAIの活用を通じて未来のビジネス成長を目指しています。
前半でご紹介したCDOミッションの1st=「データ駆動経営の早期実現」に続き、2nd=「データ活用による業績の拡大」を目指し、新たなステージに進んでいます。

この記事では、ブイキューブがどのようにしてデータとAIを駆使し、お客様により価値の高い体験を提供しているのかをご紹介します。

※「前編」をまだお読みになっていない方は、ぜひ前編からご覧ください
〈CDOインタビュー〉~データを活用し、未来を創造する~CDO花輪の挑戦(前編)

イベントDX領域における新たな価値提供

ブイキューブでは、データとAIを駆使して未来を切り開こうとしていますが、具体的にどのような形でそれを実現しようとしているのか教えてください。

花輪

まずは「イベントDX領域」における新たな価値提供を行おうとしています。

ブイキューブのイベントDXの歴史は長く、約20年前からオンラインセミナーの仕組みを提供し、配信事業を行ってきました。自社独自のスタジオ設備や、ゲームエンジンを応用した3D映像制作などにより、視覚的にもインパクトのあるコンテンツを提供しています。
そんな中、コロナウイルスの影響で社会環境が一変。オンラインセミナーが急速に普及し、企業活動の一環として定着しました。最近では、リアル回帰の動きが見られますが、回帰先はコロナ前の状態ではありません。オンラインが当たり前になった今だからこそ、リアルに集まることの“体験価値”が高まっています。オンラインだけの方が開催コストは圧倒的に低く抑えられますが、「ハイブリッドやリアルイベントをやりたい」という要望が増えているのは、参加者が単調なオンラインセミナーに飽きている結果の表れなのです。

ブイキューブのイベントDX事業

ブイキューブはどのような価値を提供していくのでしょうか?

花輪

ブイキューブは、これまでのシステムとサービスに加えて、データとAIを活用した新たな価値を提供していきます。

オンラインセミナーでは「参加者の反応がわかりづらい」という課題があります。それに対し、どのタイミングで入場者が増えたり離脱したりするのか、リアクションが多かった時のコンテンツは何だったのかなどのデータを多角的に分析することで、参加者の体験価値を最大化するようなコンテンツ設計が可能になるのです。

そしてもう1つの提供価値は、データを分析して得られるインサイトです。
セミナーを開催する目的は様々ですが、基本的には”主催者側から参加者に何かを伝える”というのが大きな目的の1つです。目的の達成状況、つまり参加者にどの程度伝わったのかはアンケートなどで集計できますが、参加者がアンケートに答えてくれるとは限りません。アンケートに答えてくれている時点でかなり興味関心を持ってくれていることを考えると、反応が薄い層へのアプローチは非常に困難になってしまうのです。

ブイキューブでは、参加者がどのように感じているのかをデータとして取得し、それを蓄積させていくことで、前回のセミナーと今回のセミナーでリアクションの傾向がどう変わったか、その原因はなにかといったことが分析できるようになります。
データが蓄積されていくと、匿名の参加者行動特性を持つデータベースが作成され、それにAIモデルを学習させることで、イベント開催前に一定の予測が可能になります。例えば、開催前にコンテンツをインプットすると、改良ポイントをAI提示するサービスを提供することも視野に入れています。また、過去データを基に、自社の開催イベントに関する情報をAIと対話形式で取り出し、分析することも考えています。これにより、イベントの科学的な改善と再現性のある改良を実現していきます。

インタビューに答える花輪さん(右側)
丁寧でわかりやすく説明してくださいます。

今後の展望について教えてください。

データとAIによるコミュニケーションの進化

花輪

私たちは、データとAIを駆使して、リアルなコミュニケーション以上の価値を提供することを目指しています。
対面のコミュニケーションでは、声色や表情、場の空気などが重要な要素となりますが、オンラインではこれらが欠けてしまいます。しかし、膨大なデータをAIに与えることで、これらの要素を補完し、より深い理解を得ることができるようになります。

人間の持つ経験や知識は限られていますが、組織全体でデータを蓄積し、AIがそれを解析することで、人間を超えるインサイトを得ることができるかもしれません。特定の天才には及ばないかもしれませんが、70%の普通の人よりも優れた洞察を提供できる可能性があるのです。

私たちブイキューブは、常に新しい技術やアプローチに挑戦し、成長し続けることを大切にしています。これにより、ブイキューブが提供するサービスの価値をさらに高めるだけでなく、未来のコミュニケーションのあり方も変える可能性があります。

あなたも、データとAIを活かした新しい戦略を通じて、未来のコミュニケーションスタイルを切り開いてみませんか?

最後までお読みいただきありがとうございました!

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